そのお金、あたしのに似ている
久しぶりのブラックユーモアです。
風が強くなるこの時期、思い出すことがあります。
ずいぶん昔の今頃の季節。
JRお茶の水駅でのこと。
自動券売機の前で切符を買おうとすると、ビュ~っと突風が吹いてきました。
かじかんだ指から札が離れてしまったのです。アーっ!!
千円札が飛ばされてふわ~と舞い上がり、それを追いかけて私は両手を挙げたり下げたりして走りました。
しばらくして、すい~っと、お札が地面に降りてきました。
あ、やった、早く取らなくちゃ!
・・・・と、その札をすばやくポケットに入れる人が!
その手の主を見ると、行商のおばちゃんです。
「ア、おばちゃん、その千円札、あたしのなんだけど」
エヘっ? さも驚いたように札を見つめるおばちゃん。
ニッタリ笑みを浮かべてお札を返してくれました。
「あたしのに似てたもんで」
知恵者だったな、おばちゃん。大きな籠に野菜など入れて売りに来ている女性でした。
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