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2009年6月

2009/06/25

ソマリア情勢:報道されないニュース

こんにちは! 吉田鈴香(Suzuka Yoshida)です。

ソマリアの現状をお伝えします。

おととい、フランス軍がやってくる話を書きました。
月曜日にAFPが出した記事でしたが、ソマリアでは全く報道されていません。

治安相が自爆テロで亡くなる直前、フランス軍からトレーニングを受ける話が決まりました。そして、自爆テロがあり、治安相と警察庁トップが亡くなりました。このニュースを知っていた人たちは、つまり、その場で亡くなったのです。

フランスは週明けに、派兵の約束があったことを公式に発表し、ソマリア政府の準備が整い次第行くとメディアを通して告げました。しかし、以後、ソマリアで報道されることなく、現在に至っています。

シャリフ大統領は周辺国に援軍を頼んでいますが、どこもきません。資金がないからでしょう、そして、本当にソマリア大統領が応援して欲しいのか疑問に思っているのでは? シャリフ大統領は先進国には応援を頼んでいません。「国際社会に応援を頼みたい」とはいっていますが。

大統領はかつてイスラム法廷連合のメンバーでした。そこで、現敵のアル・シャバーブ、アウェイスと同士でした。最近、大統領は某国から中古の武器・弾薬を輸入しました。
一方、アル・シャバーブには新兵が続々、国内から補給されています。

大統領は大変ご機嫌な様子で、にこやかに笑い、やる気いっぱい過ごしているそうです。
政府内の意見が割れている理由、大統領の機嫌がいい理由、フランス軍派兵のニュースがない理由、その関連を考えなければなりません。

もしかすると、私はいつしか大統領の敵方になっているのかもしれません。

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2009/06/23

ソマリア情勢:フランス軍がやってくる

こんにちは! 吉田鈴香(Suzuka Yoshida)です。

ソマリアの現状をお伝えします。

昨日、AFPの報道でフランス軍が「訓練」の名目でソマリアに向かうと伝えられました。

ソマリア側の体制が整い次第、とあるので、いつかはまだ不明です。

今月4日に、拓殖大学で私が言及したとおりの展開です。私的な予想ですが、と前置いてお話しました。周辺で展開する先進国はフランス軍だけですから。フランスが来れば他の軍も参加しやすいでしょう。数カ国が集まって「演習」をすればいいと思います。

このニュースを、今朝、族長に言うと「希望が見えた」と喜びました。銃声ばかりを聞いて、ニュースを聞く余裕がなかったのでしょうか。

銃声といえば、昨日と今日(まだ現地時間の2時ですが)は静かだとか。「兵は疲れたんだろう。とすると、明日、またぶり返す」と、族長。そうです。明日以降が問題です。

暫定政府はAMISOMに守られているので、民のことを考えていないのか、モガディシュから動こうとしません。

しかし、それは公式見解で、実際には違う本音が随分とナイロビに伝えられています。ナイロビとは、ナイロビにある、UNPOS(United Nations Political Office for Somalia)です。

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日経ビジネスオンラインにてコラム公開

こんにちは! 吉田鈴香(Suzuka Yoshida)です。

日経ビジネスオンラインにてコラムを公開しています。

本日6月23日公開の記事は、「改革派も反米。イラン騒乱を生んだのはSNSだった?!」です。

吉田鈴香の「世界の中のニッポン」では、みなさまから、数多くのご意見をいただいております。

私の所感をぜひご覧ください。そして、ぜひコメントをお寄せください。

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2009/06/21

ソマリア情勢:治安相の暗殺は103人を道連れに

こんにちは! 吉田鈴香(Suzuka Yoshida)です。

今日は日曜日なため、海外メディアもほとんどソマリアについて新しい報道を伝えていません。

ここで、国内外のメディアで報道されていないことを書きます。

18日に起きた、Minister of Securityの自爆テロによる暗殺ですが、大臣を含め103人の死者が出ています。けが人はなく、全員死亡なんです。いかに爆発がすごかったかが、これで分かります。

19日の早朝、(現地時間夜中の2時過ぎ)、現地から入った連絡では「22人死亡、23人重傷」でした。しかし、1日たってみますと、そのホテルにいた全員が爆死しました。

私が日経ビジネスオンラインで書いた「オバマ政権のアキレス腱はソマリアか?」のとおり、もう世界のテロの主戦場は、パキスタンでもアフガニスタンでもなく、ソマリアに移っています。

メディアの中で、アル・シャバーブを「ゲリラ」と表記することがありますが、それは間違いです。ゲリラは軍なので国際法の摘要がなされますが、テロリストは犯罪者ですからジュネーブ条約の適用外です。

アル・シャバーブは「テロリスト」です。ゲリラなんかではありません。

彼らは国際法の適用を受けたいためにそう名乗るかもしれませんが、それにのってはいけません。国際法と国際関係論を学んだことがないメディアが恥ずかしくもだまされているのです。

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ソマリア情勢:かろうじて生きる

こんにちは! 吉田鈴香(Suzuka Yoshida)です。

昨日ブログを書いてから、夜(日本時間)になって、ソマリア政府は24時間以内の派兵を隣国に求めました。ここで過激派イスラムのアル・シャバーブを食い止めないと、周辺の国々もやられるよという警告つきです。

しかし、エチオピア軍が国境近くに来ただけで、モガディシュまで来ません。他の国も見て見ぬふりです。仕方ないでしょう。どこの国もそんな余裕はありません。

まだ持っているのか、が今朝の私の感想でした。

いつまで持つか、秒読みです。

とりあえずの避難をするにも、日曜日は国連も休日なので動きにくい。昨日の段階で、亡命と避難の情報は国連には届いていないようでした。

日本を含め、国際社会がソマリアに無関心なのは残虐な映像がないからでもあるでしょう。

現地にもジャーナリストはいます。

いるのですが、映像を撮るために近づくことは、現地の人にも死をかけた行為。身を隠すところもない場所に行くことはできません。

それよりも、こんな無政府国にもジャーナリストがいること自体、不思議です。NGOもあります。それらはソマリアの希望でもあります。社会を取りまとめるクラン(氏族)があるからこそ、まだ人間は生きていられる。ジャーナリストもNGOも存在できる。病院もある。

先週の後半から始まった戦闘は、どうやら、そのクランの族長とジャーナリストを狙い撃ちにしているのです。支配地域を拡大するだけではなく、その取りまとめ役と情報伝達をしている人間を亡き者にしようという、巧妙な戦略です。

夜明け前でないと電話ができない族長は、電話をくれる時間がだんだん早まり、先週からは現地時間の夜中の1時半に電話をくれています。ソマリア最大の族長の命に、過激派イスラムグループの照準がピタリ合っています。

族長は今朝の電話で「たぶんヤツラは麻薬を使っている。多数の使者が出てもまだ戦線を維持しているし、奇声を発しながら銃を撃っている。あれは普通の人間じゃない」といいます。

社会全体を葬ろうとしているアル・シャバーブ。

ソマリアの領土をおさえられても、統治などできないのに。

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2009/06/20

ソマリア情勢:今日が最後の日

Adowの暗殺を怒る

こんにちは! 吉田鈴香(Suzuka Yoshida)です。

ソマリアのMember of Parliament“Adow”がアル・シャバーブによって、昨夜暗殺されました。彼の死を悼みます。

ソマリアは今日が最後の日

「関が原の決戦」にもならないくらい、すでに暫定政府は無力です。

人々は逃げ惑い、内閣は今銃声が間近に聞こえる中、会議をしていますが、結論は出ないでしょう。

昨日から一晩中戦いがあり、7キロ先にいた敵が今日の午前2時には2キロにまで近づきました。

Adowの暗殺が大統領府の全員を浮き足立たせています。敵の顔が「目の前」になる前に、シャリフ大統領は亡命を決断せねばなりません。

しかし、気の弱い彼にはできないでしょう。

何も解決策がない場合、明日AMISOMの飛行場に逃げると、族長は言いました。

逃げ切れるだろうか。

シャリフ大統領を捨てなさい、と私は言いました。

彼は一瞬沈黙した後、今シナリオは描けない、とぽつりと言いました。

取り急ぎ、明日の米国の有力新聞にこの話を書いてもらう手はずを打ちました。そうすれば、月曜日、父の日明けの米国国会議員が行動を起こしやすいからです。

明日以降、ソマリア第二のアフガニスタンになります。

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2009/06/17

ソマリア情勢:戦闘再開、政府軍兵士18人死亡

こんにちは! 吉田鈴香(Suzuka Yoshida)です。

今朝、現地から連絡がありました。

現地時間の昨日午後から再びアル・シャバーブの攻撃が始まりました。昨夜は8時ころに攻撃はやみ、今朝2時半、再開です。「今度のはすごい」と、族長は言いました。彼は全土に「耳」と「目」を持っているので、正確です。

モガディシュから60キロのところで政府軍兵士18人が殺されました。

アル・シャバーブ軍の多くは外国から来た者たちで、白人のアメリカ人もいます。名前は、アル・モスー・アメリヒ。「アメリヒ」はアメリカ人という意味で、それを姓にしています。

スポークスマンはアリディリ。

司令官はたくさんいるが分けても強力なのはゴダニティ。ソマリランドの人です。

かつてのイラクそのものです。

イラクの時には米軍は来たけど、ソマリアには派遣なし。目先の海軍だけです。ブラックホークダウンで懲りたからではなく、政府予算がないのです。

族長のところに定期的に電話をよこすアメリカ人ビジネスマンは、実在しないことが分かりました。ソマリアには米国だけではなく、ロシアから資金を得ているジャーナリストがいることもわかっています。私はその名前と組織名を、偶然入手しました。世界中の“強国”の「耳」「目」「口」「手」が入り込んでいます。海賊対策だけで満足してはいけないのです。

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2009/06/15

日経ウーマンネット「国際協力最前線」最新号

こんにちは! 吉田鈴香(Suzuka Yoshida)です。

日経ウーマンネットで連載中の「国際協力最前線」最新号は、保健/HIV部門でアドボカシー活動(提言活動)」をする、稲場雅紀さんです。

稲場さんは、特定非営利活動法人アフリカ日本協議会(AJF)の国際保健部門プログラム・ディレクターをしています。

ぜひ、日経ウーマンネットで連載中の「国際協力最前線」最新号で、詳細をご覧ください

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2009/06/12

ソマリア情勢

先週末からなぜか、モガディシュではアル・シャバーブ派とアウエィスによる攻撃がほとんどなくなりました。攻撃されている知人の族長は「玉の調達にでも行っているのでは」ということ。朝は6時前から夜は5時半ころまで大体決まった時間に攻撃が始められ、それが「well-organized」だそうです。訓練を受けた軍でないとそうはいかない。

現地水曜日の早朝、中東のテレビ局、アルジャ・ジーラにエリトリアの大統領が登場し、「われわれはソマリアにいるアル・シャバーブとアウエィスをsupportしている」と、公式発言をしました。具体的に弾丸や武器、資金を提供しているとは言いませんでしたが、「support」という言葉に全ての言葉を含ませているのです。2週間前には、アウエィス自身が、「エリトリア政府の支援に感謝している」と同じ放送局で述べています。

あの小さな国に、どうしてそんなことをする余裕があるのか。ソマリア政府も、国際社会も分かっています。中国が資金提供しています。中国紙がエリトリア政府に同情的な論調で埋め尽くされていることが、その証です。

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2009/06/09

頭の中こそ、完璧な自由 それを現したのが日経ビジネスオンラインの原稿

ソマリアの情報収集に奔走する一方、私は、日経ビジネスオンラインで執筆するための経済と金融の研究をずっと続けています。

こちらは一切の感情、予断を持ち込むことなく、考える、論点の明確化、調べる、考える、意見交換、論点再考、調べる、執筆、意見交換、考える…のサイクルを延々と繰り返しています。

一日のうち、「考える」に最も多く時間を費やしています。

食事をしていても、お風呂でもどこでも頭の中はフリーなんです。これほどの自由はありません。どこにいようと、何をしていようと、自由はある。

外でもない、わが頭の中にある。それを実践できるだけの自信がついた。外からいかなる圧力が加えられようと、何人(なんぴと)も私の頭の中まで変えることはできない。

人生において何が最大の成果かと聞かれたら、間違いなく、私は「自由に遊べる頭を手に入れたこと」と答えます。

それをプリントアウトして実在化させたのが、私の日経ビジネスオンラインの原稿です。

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日経ビジネスオンラインにてコラム公開

こんにちは!吉田鈴香です。

日経ビジネス「NBオンライン」にてコラムを公開しています。

本日6月9日公開の記事は、「ドル円アンカー制でマクロ経済を安定」です。

吉田鈴香の「世界の中のニッポン」では、みなさまから、数多くのご意見をいただいております。

私の所感をぜひご覧ください。そして、ぜひコメントをお寄せください。

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2009/06/08

ソマリアの講演の追記

4日の講演の中で、私はこんな言葉を言いました。

「子どもだからと言ってすぐに同情したり、純粋な存在だと決め付けたりするのはおかしい」と。

この意味は、「住んでいる環境によって、どんな人間も影響を受けるものであり、その環境に適応する作用が自ずと働くものです。人間性や行動はそうした周辺の環境によって大いに築かれていくものであり、年齢や性別で人を決め付けてはならない」ということです。

日本人がかつて、正直な人が多かったのは、正直であることが地域において資源配分を受けたり差配したりする際の変数を最小化するからだったと思います。

結果的に、正直さは社会における身分、地位、名声を得やすくしていたと思います。

5月半ばからソマリアで戦闘が再激化して以来、毎日朝晩、私にレポートをしてくれる人がいます。報道されていない厳しい事実にうなってばかりです

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2009/06/07

米大統領のカイロでのスピーチの意味

オバマ大統領を始め、アメリカ政府は現金集めに奔走しています。アメリカの国債金利は上がる一方です。オバマ大統領が中東を回ったのは現金集めでした。

アメリカは金が足りない。だから6月2日からオバマ大統領は、産油国とイスラエルの金持ちに米国債を売って回った。財務長官は中国にいって売ってきた。手分けして米国債を売っている。

やがて米国債が不良債権とみなされる日が来るかもしれない。そんな日を望んではいませんが、あながち「トンデモ」でもない気がしています。これを回避するためのアイデアを、私は9日発表の日経ビジネスオンラインでの原稿に書きました。長期的取り組みですが、考える価値はあると思います。

オバマ大統領のスピーチを聞いて感激しておられたシャリフ・ソマリア大統領。

過激イスラムグループに対抗するためには資金が必要だ、というあなたのメッセージを、私は“あの方”から受け取っています。

シャリフさん、しかし、アメリカは何もできない。日本はもっと何もできない。アメリカにとって、ソマリアの優先順位は低い。アメリカにはもう資金がないのです。

将来のソマリアを支える有為な方々の身に何かが起きないことだけを祈っています。

そして、「亡命」も、検討する時期に入ってきたと思います。

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2009/06/04

本日はありがとうございました。

こんにちは! 吉田鈴香です。

本日の公開講座にお越しの皆様、ご出席ありがとうごさいました。

無政府状態のソマリアの現実、少しはおわかりいただけましたでしょうか?

時間内にお話できなかったことや、お見せできなかった写真など、このホームページにアップしていきたいと思っております。

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日経ビジネスオンラインにてコラム公開

こんにちは!吉田鈴香です。

日経ビジネス「NBオンライン」にてコラムを公開しています。

本日6月4日公開の記事は、天安門事件に寄せて~「民主化未達成のツケが10年後にやってくる」です。

吉田鈴香の「世界の中のニッポン」では、みなさまから、数多くのご意見をいただいております。

私の所感をぜひご覧ください。そして、ぜひコメントをお寄せください。

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本日講演会

こんにちは!吉田鈴香です。

本日、拓殖大学の公開講座にて、講演を行います。

演題は、「無政府国ソマリアの現実」です。

このところ連夜で、情報収集しているソマリアの情勢をお話できる機会です。

ご都合がつく方には、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。

■日時

6月4日木曜日  14時25分~15時55分

■会 場

拓殖大学 文京キャンパス C-201教室

■聴講料

無料(一般社会人の聴講を歓迎します)

※事前予約は不要です

以下ページにも案内がありますので、ぜひご覧下さい。
拓殖大学公開講座
http://www.takushoku-u.ac.jp/extension/

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2009/06/01

世界万華鏡 日本ブランド

 世界各地を取材と調査で回る仕事をしていて痛感するのは、「日本人」であることのありがたみである。ありがたみは、文字通り「有り難い」。実存すること自体が難しいすばらしい有り様を意味する。「行きたいなあ」と、皆さん関心を示してくださる。

まずは途上国と紛争地を回って言われる「日本人」のイメージとは、
1.傲慢さなく親切で礼節を持つ人々。よく話を聴いてくれる。
2.高度な文明と高い技術力を有し、クリーンな国土、澄んだ空気の中で暮らしている
3.平和な軍を持っている。
4.女性が可愛い。

先進工業国の人々からは、
1.民主主義国の人々だから意識が近く、意見を共有できる。
2.礼儀正しい。お辞儀をする。
3.電化製品、消費製品の品質がよく、製品も人も信頼できる。
4.平和で軍律が厳しく行き渡っている軍を持っている。
5.女性には、社交的でどんなところにでも入り込み、現地社会に溶け込む人と、保守的で夫の後ろから歩くタイプと2種ある。男性は皆画一パターン。

 このように良いイメージを持っていただいていると、取材をする私には大変好都合である。警戒心なく話していただけるからである。3月~4月にかけてソマリア関連の取材のため周辺国を取材して回ったときも、非常に協力的な人が多く驚いた。帰国後も頻繁に電話とEメールの交換をしているが、「日本人のスズカだから」と相当踏み込んだ話を語ってくださる。

 私は考えた。さて、これは私が日本人だからだろうか、女性だからだろうか、それとも私だからなのか。たぶん、3つともがよく作用しているのだろう。

 私は外国の方と会う時には、必ず日本流のお辞儀をする。いったんピンと背筋を伸ばしてから、腰を折るようにゆっくりと頭を下げる。先方は大変感激し、あわてて同様に頭を下げてくださるが、上半身を傾けるまではできない。お辞儀の仕方をご存じないからである。私はこのお辞儀の間、先方の頭のてっぺんからつま先までじっくり観察する。これで大体の人物像は分かる。頭を上げながら用意した質問の順番を組み替え、質問第1号を決める。

 ところが人によって、お辞儀をされて逆に威張る人もいる。自分が偉いと勘違いをするのだ。お辞儀への反応で、その人の人柄と教育レベル、日本人へのイメージを窺い知れて面白い。

 情報(諜報)活動が大事だと訴える方が往々にして、強面の人相をしていることがあるが、それは私の経験では本物の情報専門家ではない。本当の情報専門家は実に社交的、明るく笑顔である。また会いたい、話したいと思わせる。良質の製品と上品な人間を生む国、あこぎな商売をしない正直な国。そのイメージに守られて私は仕事をさせていただいている。

この原稿は社団法人国際フレンドシップ協会発行のthe Communicatorで執筆したコラムです。

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