ソマリアシリーズの意図について
みなさまもご存じのとおり、現在、NBO(日経ビジネスオンライン)で、連載を執筆しております。
この連載では、原稿を発表すると同時に、その原稿についての反応を得て、また記事に反映させると言う、新しい試みをしています。
私の原稿がエサになって誰か知らない人が批判したり、新しい見解・情報を寄せてくれることを予め期待して、知人たちに原稿を英訳して渡しています。
つまり、現実と、調査と、記事公開とを連動させているのです。
「調査」とは、現地にいって調べたり、ネットで静止画を見るように調べることだけではありません。記事によって最新の情報を釣る「調査」を仕掛けたのです。通常は取材をして分かったことをお伝えすることが報道ですが、ソマリアのように事実が全く見えない国を調べるには、メディアを調査の場として使う方がいいと思いました。
現地ではむしろ、人脈を築くことと、ポイントがどこにあるかを確かめてくるだけで、常に動いている現実をずっと追いかけるには、こちらも動画のように動いて、ある程度の期間をさかねばなりません。ですから、書きっぱなしではなく、テニスプレーをするごとく、往復しようというわけです。
今回、ソマリアシリーズ(ソマリアに続く“武器街道”を行く)について、その反応、「あたり」が先週ありました。反応してくれたのは、アメリカの組織の人です。
会ったこともない人、声を聴いたこともない人でしたが、メールのやり取りで情報を交換しています。今日出社すると留守電にメッセージが入っていて、「You can talk with me」と言っておられましたが、声から想像するに年配の方のようでした。
私の目の付け所がその方のポイントに触れたようです。
また、私が反論して「従順な女性でないことをお許しください」と言いましたら、「勇敢さと大胆であることを、私たちも好んでいます」と言ってくれました。
こういう言葉を見ず知らずの人と交わせるとは、嬉しいです。これも、同じ問題意識を共有し、かつ、同じ業界にいるからだと思っています。
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