読書
私は眠る前に最低限必ず1時間は本を読む。どんなに遅くても、空が白々としていてもそうするのは、そうしないと眠れないほどに、習性化されてしまっているから。おかげですっかり視力が悪くなり、目、歯、髪のすべてに修正、補強を加えていないことを自慢してきたが、時々乱視のメガネをかけるようになった。
小説はめったに読まない。うそ臭くて気持ちが悪くなるから。官僚たちが大好きな司馬遼太郎の作品などは、史実に対する視点がずれていて、読み通す気がわかなかった小説のひとつだった。しかし、最近読み終えた村上龍作『半島より出でよ』(上下)はやはり傑作だった。最後の350ページを4時間で読み終えた。飛ばし読みなしで、だ。近未来小説の体を取っているので、多少無理な設定も歴史小説よりは許容できた。この本については、登場人物の性格を理解し、銃器の知識を持ち、場面をヴァーチャルに頭の中で再現することで、速読が可能になったと思う。
他方、論文を読むときは非常にスローテンポだ。論文の長短にかかわらず考えながら読むので、主張を理解するために1回読み、それに対する意見や批判を言うためにもう1~2度読む。場合によっては参考文献も読む。すると、日数がかかる。ただし、論文の読みこなしを日常的にすることで、ほかの長文を冷静に読む力がついたと思っている。
本を読むにはまったく知識がないと読み通すことは難しい。書くほうも知識がきちんと備わっていないと無理な構成になる。知識を持続的に仕入れる力は哲学と問題意識だと思う。それが備わっていない人が政権を執るなら、補佐する人物に適切なひとを配置すべきだった。
・・・と、ここで、夕方麻生首相が記者会見すると情報があった。ただいま時間は午後2時過ぎ。お題は景気浮揚対策とか。書きかけの私が考える景気浮揚対策とどう違うか注意深く聴こう。
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