共通の文化を感じないこの世界の人々
先週、20年間の思いのたけを込めて、ODA批判を書いていた。明日、NBオンライン(日経ビジネスオンライン)に載る。これぞ批判、と思わせるような正統派の批判を書こうと思った。従来の通俗的な批判ではなく、勉強した者ならではの突っ込みをしたいと長年思っていたのを、少し吐き出せたことに、使命感を果たした安堵を感ずる。もちろん反論に対応する責任を背負うことは承知の上で、今後連続して書き進めていくつもりだ。
厳しい原稿を執筆するとき、私は時々ヘッドフォンで曲を聞くことがある。今回はサザンオールスターズと、宇多田ヒカルを中心に聴いた。津軽三味線(吉田兄弟じゃない)なども好む。批判に大切な思いきりのよさは、キーボードをたたく指に元気を持たるか、決めのワンフレーズを生み出せるかどうかで、決まる。曲を聴いていると、その集中力が高まるような気がするのだ。
しかし、私がどんな曲を聴くかなんて、国際協力の人たちと話したことがない。20年間も同業についていて、皆誰がどんな人物かを知る狭い業界で、音楽とかアートとか、時代を共有できる共通の楽しさがないのである。いわんや、我が最愛の宝石の話など通じない。音楽やアートといえば、どこかの途上国で自作の曲をヒットさせた日本人青年の話だの、スポーツを普及させた成功談だの、なんでもかんでも仕事に結びつける。
だから何なの?
サザンの話ができないのだ・・・!!
息が詰まる。
この人らの頭ん中は金太郎飴やなかろうか。
私がODA批判を私にしかできない「我が任務」と思うようになったのは、こんな経緯も、あった。
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コメント
山田様
コメントをお寄せくださり、ありがとうございました。数多いweb記事の中からよくぞ注目してくださったと、発見された喜びを感じます。
今後も筆を進めていきますからどうぞ見守ってください。
投稿: 吉田鈴香 | 2008/10/08 19:42
はじめまして。オックスファム・ジャパンという国際NGOでアドボカシーを担当しております。日経ビジネスで新JICA発足に関する論稿を拝見し、大変感銘を受けました。破壊力を持った、非常にすばらしい論考だと思います。
弊団体も、途上国における基礎社会サービスの普遍化の観点から吉田様がおっしゃる方向でのODA改革を求めており、洞爺湖サミットに向けて他のNGOと共に精力的な活動を行いました。現在はそのフォローアップをイタリアに持っていき、またサミットでの合意事項を日本のODA改革につなげていくための活動の準備作業を行っているところです。
ODAについての国内の論壇は非常に(日本型援助の)status quoに沿ったものか、「ODA悪玉論」に陥ったものが多く、吉田様のような「まっとうな」(偉そうな表現ですみません)批判がマスコミに掲載されることは非常に貴重なことと存じます。
どうもありがとうございました。今後のご活躍をお祈り申し上げております。
投稿: 山田太雲 | 2008/10/07 12:00